教員過労死、市側に8300万円賠償命令 富山県滑川(なめりかわ)市

 富山県滑川(なめりかわ)市の市立中学教諭だった40代男性がくも膜下出血を発症して死亡したのは、市側が勤務時間を適切に管理しなかったためとして、遺族が県と市に約1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、富山地裁は5日、県と市に約8300万円の支払いを命じました。

 訴状によると、男性教員は、3年生のクラス担任や女子ソフトテニス部の顧問、理科の教科指導などを複数を担当していました。

2016年7月、自宅でくも膜下出血を発症し、18日後の8月に亡くなりました。時間外労働は発症直前の1カ月間で137時間、その前月で155時間に上り、過労死ライン(月80時間)を大きく超えており、倒れる前日までの53日間で休日は1日しかありませんでした。