保育園 職員配置基準みなおし 4~5歳児 30人→25人へ

 政府は12月11日、「次元の異なる少子化対策」の具体的政策や財源を盛り込んだ「こども未来戦略」案を公表しました。来年度から保育士の配置基準の一部を76年ぶりに見直すことが明記されました。「保育現場に混乱が生じる可能性がある」?(小倉将信前こども政策担当相)などとして、配置基準の改定を否定していましたが、保育現場からの切実な声により、見直しせざるを得ない状況に追い込まれたものです。

来年度から基準を改定すると明記したのは、保育士1人がみる4~5歳児の数で、現行の30人から25人にするということ。こども家庭庁によると、同時に3歳児の数も現行の20人から15人に改定するといいます。

保育士の配置基準は、保育士1人が受け持つ子どもの数のことで、1948年に国が定めました。今は0歳児が一人当たり3人、1、2歳児が6人、3歳児が20人。4、5歳児が30人となっています。
こども家庭庁は、保育の質を向上させるためとして、4、5歳児の保育士の配置基準を、来年度から「子ども30人に1人」から「25人に1人」に見直すことになりました。この見直しは76年ぶりとなります。