医労連中央委員会、スト権確立

 日本医労連は17、18両日、東京都内で中央委員会を開き、大幅賃上げ実現へかつてなく広がる条件と情勢をつかみ、「賃上げ8%」を基準としたストライキを背景に春闘を勝利するなどの方針を採択し、スト権を確立して閉会しました。

 佐々木悦子委員長は、政府が診療報酬改定で医療関係職種のベースアップ2・5%を実施する「特例」を示したと報告。「運動の成果だが、それでも定期昇給(平均2%)を含め4%程度となり、物価高には及ばない。連合と経団連が歩調を合わせる『賃上げ5%程度』にも満たず、大幅賃上げを要求しなければ、他産業との格差が広がる」と指摘。
 人手不足で診療制限や介護事業所の閉鎖が広がるなか「大幅賃上げで人員増を実現し、国民の医療・介護を受ける権利を守ることが日本医労連の役割だ」と訴えました。

 春闘方針は、賃上げ月額平均4万円以上、時給250円以上の引き上げとし、スト判断基準としてベアと定昇込みで「およそ8%の賃上げ率」を掲げました。