西武 池袋店 スト決行 セブン、株式売却で労働組合が抗議

 8月31日、セブン&アイ・ホールディングス傘下の百貨店そごうで西武の労働者でつくる、そごう・西武労働組合(UAゼンセン加盟)は、西武池袋本店(東京都豊島区)で、雇用維持、事業継続に確証がないまま、株式を売却することに抗議してストライキを決行し、西武池袋本店は全館で臨時休業となりました。

 組合は雇用継続への懸念から、セブン&アイ・ホールディングスに9月1日に売却を完了させる方針の撤回をもとめていましたが、会社側に変化が見られないことからストに踏み切りました。

 池袋本店の組合員約900人が8月31日午前0時から24時間出社を拒否し、店舗前でストライキを知らせるチラシを配布し、近くの公園等で300人規模のデモを行いました。

 一方、セブン&アイ・ホールディングスはストが行われた同日に、臨時取締役員会を開き、そごう・西武を9月1日に米投資ファンドへ売却することを決議しました。

 ストを受けてセブン・アイは「労組との協議について適切な範囲で支援、協力していく」とコメントを発表しました。

 百貨店業界のストは1962年の阪神百貨店以来で、61ぶりとのことです。