ドイツ すべての原子力発電所が停止

4月15日、ドイツ国内で最後まで稼働していた3基の原発が停止し、国内すべての原子力発電所の稼働が停止しました。

1961年に旧西Fドイツで商業用原発が初めて稼働し、ピーク時には全発電量の35%以上を占めていたドイツの原子力発電は、62年間の歴史を終えました。

今後は、核燃料の冷却や、廃炉作業など、長期にわたる課題に取り組んでいくことになります。

レムケ環境相(緑の党)は3月の記者会見で、「原子力は高リスク技術であって、ドイツのような国でも制御できない」「原発は戦争における標的になる」「戦争状態においてまで、防護対策のとられているガン発は世界のどこにもない」とし、「ドイツ政府が脱原発の決断をしたことは正しかった」と述べています。

ヨーロッパでは、オーストリア、イタリアが国民投票で脱原発を決定。スイスも国民投票を通じて2050年までの脱原発を決定。スペインは2035年まで、全原発の停止を決めていますが、脱炭素の推進や、ロシアへのエネルギー依存からの脱却のために原発新設を進める国もあります。