日本国憲法第29条

財産権は、これを侵してはならない。
② 財産権の内容は、公共の福祉に適合するように、法律でこれを定める。
③私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用いることができる。


 憲法29条は財産権を侵してはならない(第1項)としています。その内容は公共の福祉に適合するように(第2項)とし、私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用いることができる(第3項)と定めています。

 これは、私有財産は公共のために用いることができるが、その目的のために特定の私有財産に損害が生じた場合には、正当な補償をしなければならないということです。

 憲法第25条では「① すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。 ② 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」としています。

 休業要請は、新型コロナウイルスによる感染症防止という公共のために求めているのであり、その結果として営業という特定の個人の財産権を侵しているのですから、正当な補償をしなければならないというのが、憲法29条からの解釈かと思います。

 あくまでも「要請」としているところがグレーですが、「休業要請するなら補償をセットで」という要求は、憲法からしても正当な要求であるといえるのではないでしょうか。